もとぱん。

人見知り元ジーパンショップ店員のブログ。/接客/ジーンズ/ファッションアイテム/パソコン生活/etc.

「接客をしない接客」っていうのもあるんだけどね。

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photo by Bert Kaufmann

 

某大型ショッピングセンターには、
たくさんの洋服専門店があります。

たくさんあるのですが、
その接客はどこも似たり寄ったりなのが、
いつも残念でなりません。

「よかったら◯◯してくださいね。」←は?

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photo by 'Ajnagraphy'

お客さまに悪い印象を与えない「魔法のフレーズ」と呼ばれる接客用語があるらしい。

  • よかったら鏡あるんであててみてください
  • よろしければ試着してみてください
  • よければきてみてください
  • よかったら広げてみてください
  • よろしければ...
  • よければ...

店は違えど、行く店行く店で同じようなことを言われます。
場合によっては、同じ店の違う店員に「よかったら...」と、
同じことを言われることもあるんですから
客としてはもううんざり...。

とにかく手当たり次第。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言わんばかり。

おなじことを言われ客としてはもう「は?」って感じです。

みえみえでまるわかりの罠に
客を無理やりはめようとしているようで、
「よかったら」という言葉を聞くととても冷めた気分になります。

逆に「よかったら」などの”定型句”
使わないほうがいいのでは?と。

「接客=声をかける。すすめる。売る。」という勘違い。

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photo by KungPaoCajun

どうも接客というものを勘違いしているんじゃないかと思うわけです。

接客ってお客さまに買い物を楽しんでもらったり
気持ちのよい買い物のためのただのお手伝い。

会話しなくちゃ
すすめなくちゃ
売らなくちゃ

と思っているのはわかりますが、
毎度まいど、同じ言葉を繰り返して
そんな店でいったい誰が買うんでしょうか?

 ゆっくりといろいろな商品を見たい人もいるんです。
「声をかけられなかったら買ってたのに」
そんなことを言われないように、
お客さまの求めていることを見極めて
それに応える。

それがプロってもんじゃないでしょうか。

 

まとめ

実際、『声をかけられたから(悪い意味で』
買わなかったお店ってけっこうあるんですよね。
この店からは、この店員からは買いたくないな、って。

たいてい、そういう店に限って
聞きたい時にはそばに誰もいない、近寄ってもこないもんなんです。
なんなんでしょうね、いったい。がっかり倍増ですよ。

買い物って「物が欲しい。必要。」っていうのがもちろん第一です。
ですが、接客にあたるスタッフは、
その物に付加価値を与える存在でなければ
いる意味がないと感じるわけです。

そういう意味では、
『物にしか興味がいかない客』には
なりたいくないものです。

あの店で買ってよかった。
あの店員に選んでもらってよかった。

心からそう思える日々を送りたいですからね。

ではでは。